ナツキちゃんという子がいます。

ちょっとおしゃまな小学生。


「あのね、学校のウサギさんね、毛が抜けちゃって、あとが赤くなってるの。

かわいそうなんだよ。」


「ふ~ん、なにか病気かなあ。まるでイナバの白うさぎだね。」


「イナバってなあに?」


「え~っと、昔のクニの名前で、今の島・・・。」


「あ、分かった。これでしょ?」


ナツキちゃん、両手を上に伸ばして、体を後ろにそらせます。

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ち、ちがう、そ、それって


イナバ ウアー の白ウサギ   でしょうがあ!


世代の断絶を感じさせるひとこまでした。